【ネタバレなし感想】映画『燃えよ剣』

この映画は「豪華俳優陣の競演と、本物志向の殺陣(アクション)シーン」に圧倒される、非常に見ごたえのある時代劇です。
ただし、物語は土方歳三の半生を駆け足で描くダイジェスト形式。新選組の物語にある程度詳しいか、特定の俳優さんのファンでなければ、少し置いてけぼりに感じてしまうかもしれません。
あなたの貴重な週末を、最高の映画体験にするためのヒントです。

目次

作品情報

タイトル:燃えよ剣
監督:原田眞人
脚本:原田眞人
主なキャスト:岡田准一, 柴咲コウ, 鈴木亮平, 山田涼介, 伊藤英明
上映時間:148分

あらすじ

幕末の動乱期。「武士になる」という夢を胸に、故郷・多摩で“バラガキ”と呼ばれた青年・土方歳三(岡田准一)は、近藤勇(鈴木亮平)、沖田総司(山田涼介)らと共に京へ向かう。彼らは、のちに史上最強の武装集団と恐れられた「新選組」を結成。激動の時代の中、土方は副長として組織を率い、その剣を世に知らしめていく。

ネタバレなしの魅力3つのポイント

1. 豪華俳優陣が演じる、魅力的な幕末の志士たち

岡田准一さんが演じる土方歳三はもちろん、鈴木亮平さんの近藤勇、伊藤英明さんの芹沢鴨など、実力派俳優たちが演じる新選組の面々がとにかく魅力的です。特に、山田涼介さんが演じる沖田総司は、天才剣士の飄々とした雰囲気と内に秘めた影を見事に表現しており、原作ファンも納得のキャスティングです。

2. ド迫力!本物志向の殺陣(アクション)シーン

この映画の最大の見どころと言っても過言ではありません。岡田准一さんをはじめとするキャスト陣が自ら演じる殺陣のシーンは、スピード感、迫力ともに圧巻の一言。美しさよりも、一撃の重みや泥臭さを感じさせるリアルな剣戟は、本格的なアクションを求める観客を唸らせます。

3. 心に残る、数々の名場面

物語はダイジェスト感があるものの、一つひとつのシーンは非常に丁寧に作られています。会津藩主・松平容保が見せる哀愁、土方の盟友・井上源三郎が残す悲しいインパクトなど、短いながらも心に焼き付く名場面が多く、俳優さんたちの素晴らしい演技を堪能できます。

こんな人におすすめ

  • 新選組や幕末の物語がもともと好き
  • 岡田准一、鈴木亮平など、出演俳優のファン
  • 本格的な殺陣(アクション)が見たい
  • 物語の細かい点より、映像の迫力や雰囲気を楽しみたい

ちょっと注意が必要な人

  • この映画で初めて新選組に触れる
  • 登場人物の心情や関係性をじっくり追いかけたい

※この先は、物語の核心に触れる可能性があります。未視聴の方はご注意ください。

【感想】ダイジェスト感がもったいない!

土方の半生を148分に凝縮するだけでも大変なのに、幕府側や朝廷側の動きまで描こうとするため、どうしても各エピソードが浅く、ダイジェスト感が出てしまっているのが非常に惜しい点です。
もしこの映画が前後編だったら、芹沢鴨と敵対するに至った経緯や、山南・永倉・斎藤といった他の隊士たちとの関係性も深く描け、「なぜこうなったのか?」という観客の疑問も減ったはず。そうなれば、もっと感情移入できる、面白い映画になっただろうな、ともったいなく感じます。
ですので、もし可能であれば、司馬遼太郎さんの原作小説を読んでから観ると、物語の背景が補完されて何倍も楽しめると思います。

視聴方法

動画配信サイト

※2025年10月の情報になります。最新の配信状況は各サイトでご確認ください。

宅配レンタルサービス

※2025年10月の情報になります。最新の状況はサイトでご確認ください。

予告編 / 予告動画

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