【!!最重要・警告!!】 この記事は、舞台『ヒプノシスマイクB.A.T VS 麻天狼 』の結末を含む、全編にわたる重大なネタバレを含んでいます。
ネタバレが苦手な方は読まないでください。
公演情報
タイトル:『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《B.A.T VS 麻天狼》
上演時間:約2時間(休憩なし)
原作:EVIL LINE RECORDS
演出:植木 豪
脚本:亀田真二郎
出演者:
廣野 凌大(波羅夷 空却役)、加藤 大悟(四十物 十四役)、青柳 塁斗(天国 獄役)、鮎川 太陽(神宮寺 寂雷役)、荒木 宏文(伊弉冉 一二三役)、井出 卓也(観音坂 独歩役)
日程:2022年12月1日(木)~18日(日)品川プリンスホテル ステラボール
観劇日:2022年12月3日(土)12:00公演
魅力2つのポイント
私自身、別の舞台(『イケメン戦国』の武田信玄役)で気になっていた鮎川 太陽さん(神宮寺 寂雷 役)が出演するという理由で、今回初めて「ヒプステ」を観劇しました。 結論から言うと、「ハマりそうです!」――いえ、「完全にハマりました!」 原作を知らなくても、その圧巻のパフォーマンスと熱い物語に、一瞬で心を掴まれました。
1.ライム(歌詞)が飛び出す!圧巻の映像・ダンス演出
まず驚かされたのが、ヒプノシスマイクの世界観を表現する演出の凄さです。 キャストがラップを始めると、そのライム(歌詞)が映像として空間に飛び出し、ダンサーたちがそれを体現するように踊り狂う。重たいモニターを動かしながら、映像が固定されない演出は本当に見事でした。 キャスト陣のダンスも非常に激しく、これが「ヒプステ」かと圧倒されました。
2.1部(物語)と2部(ライブ)の熱狂
この舞台は、物語を追う第1部と、キャストによるライブ(第2部・第3部)の二重構造になっています。 第1部で物語にどっぷり浸かった後、ライブパートではキャストが客席まで降りてきてパフォーマンスをしてくれるのです! 波羅夷 空却(廣野 凌大さん)、四十物 十四(加藤 大悟さん)、伊弉冉 一二三(荒木 宏文さん)といった面々を間近で見ることができ、その興奮は筆舌に尽くしがたいものがありました。
感想
1.B.A.T vs 麻天狼 ― 対照的な2チームの「絆」
今回はナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”とシンジュク・ディビジョン“麻天狼”の戦い。 “麻天狼”の3人(寂雷・一二三・独歩)が持つ、多くを語らずとも互いを理解し合っている「大人の信頼感」に対し、“Bad Ass Temple”は、まだ若さゆえのぶつかり合いがありながらも、これから成長していく「友情の原石」のような輝きがありました。この対比が素晴らしかったです。 どちらもメンバーを深く思いやっている姿が描かれており、両方のチームが大好きになりました。
そして、一二三と独歩(荒木 宏文さん・井出 卓也さん)のコンビは、本当に最高でした! カーテンコールで観音坂 独歩 役の井出 卓也さんが見せてくれた、完璧すぎる「土下座」には驚きと笑いが止まりませんでした(笑)。
2.獄と寂雷、因縁のラップバトルが熱すぎる!
本作の物語の核となっていたのが、“BadT”の天国 獄(青柳 塁斗さん)と“麻天狼”の神宮寺 寂雷(鮎川 太陽さん)の過去の因縁。 ネタバレになるので詳細は控えますが、この二人がすべての想いをぶつけ合うラップバトルは、今作で最も熱いシーンでした。 お目当てだった鮎川 太陽さんの寂雷先生、本当に素晴らしかったです…。
この熱量を体験してしまうと、他のディビジョンの戦いも気になってしまいます。次の『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』の舞台も、絶対に観に行こうと心に誓いました。
『ヒプノシスマイク』とは?
H歴。武力による戦争は根絶され、争いは人の精神に干渉する特殊なマイク「ヒプノシスマイク」に取って代わられた。男性たちは各ディビジョン(区画)に分かれ、ラップバトルで優劣を決する。今、男たちの威信をかけたディビジョン・ラップバトルが始まる。
